料理研究家のお仕事

病気は突然やってくる~緊急透析。呼吸困難からの緊急入院。インタビューしました

    

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   楽しい食卓株式会社第1期インターシップ生として、

   マネージャー的役割をさせていただいています。

   宮成さんの著書”奇跡のごはん”には書かれていない

   裏側を取材してきました。

 

 

                            文:緒方 悠馬
                         画像編集:青木 咲耶

 

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夢をかなえて料理研究家になった矢先の透析導入。
 

 

この写真は料理研究家になって初めての

レシピ作成依頼を受けたときの写真であり

夢を叶えて走り始めたばかり頃です。

 

 

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▲2005年6月1日 着物×福岡地域情報雑誌Fd「食卓の向こう側+プラス」にて掲載。

 

撮影当時、28歳。

 

 

 

 

それから1年半後。

 

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▲2006年12月1日 独立・起業情報雑誌アントレ12月号「リベンジ独立物語」にて掲載。

 

撮影当時29歳。

 

 

そして、1年半の月日が流れ順調に様々な

新聞や雑誌に取材をしていただき、

料理の大切さをみんなに伝えているときであり

今回も独立・起業情報雑誌アントレ12月号の雑誌に

掲載された時の写真です。

 


あれ?1年半前と比べて宮成さんの姿が変わったような…

ってかほんとに宮成さん!?

みたいな気がして宮成さん本人に聞くと

「この取材の1週間後に緊急入院して

1か月で13kg体重が減ったからねー。」

と、おっしゃっていてびっくり仰天でした。

 

 

このとき、宮成さんの腎臓は徐々に機能を失い

排泄することができなくなった尿の分だけ体は浮腫み

呼吸することさえ困難な状態になりました。

 


夜中に息ができなくなってきて明け方になって

大学病院に急いで行きすぐに緊急入院をしました…。

 

 

体にたまった水分は、肺に溜まり、

十分な酸素を吸うことができないため、

鼻には酸素チューブが繋がれました。

 

 

浮腫んだ足は紫色に腫れあがり、

自分の意志で足を動かすことができず、移動は車いす。

 

 

「もう一度呼吸困難を起こしたら命の保証はできません」

と言われ、その日のうちに透析をすることになりました。
 

 

初めての透析を受けて、ベッドの上で目が覚めた時、

病院の真っ白の天井とカーテンが目に飛び込んできました。

 

 

一瞬、

 

今自分は何歳なのか?今が平成何年なのか?

16歳からのこれまで自分が13年間行ってきたことは、

本当は現実ではなくて、全部夢だったのか…?

 

 

と朦朧とする意識のなかで、宮成さんにとって

空白の13年間だったのかと思ったそうです。

 


このまま死ねない、今の想いを残さなきゃ

と思った宮成さんは、今自分にできることはあるか

と思い唯一動く手を使い携帯電話のブログを更新しました。

 

 

大好きな人と食卓を囲めること、普通に息が吸えること、

自分の足で歩くことができること、すべて「当たり前」だと

思っていたことがどんなに幸せ有り難いことだったのか。

 


今まで講演会で伝えていたことを、

酸素チューブに繋がれてもベッドの上から、発信し続けました。
 

 

そんなメッセージを受け取った久留米久商業高校の生徒から

の応援メッセージがたくさん届きました。

 

 

それを1枚1枚読んでいると涙が出てきて

みんなから元気をもらったそうです。

 

 

宮成さんが伝えてきたことはみんなにしっかりと伝わっていました。

 

 

 

 

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 久留米久商業高校の生徒から宮成さんへの応援メッセージです。

 

 

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● 下記一部抜粋

 

 

 

9月14日の久留米商業高校での講演会から1か月経ちました。

 

 

お久しぶりです。あの講演の後、母に雑殻の事を話してみたら、

たまにですが、少し食べれるようになりました。

 

 

あと、味噌汁なんかも少しうすあじにして塩分をおさえたり

野菜はドレッシングの量も少しずつ減らしてほとんど生で食べるようになりました。

 


極端にひどいわけではありませんが最近、ぜんそくとアレルギーが

かなり出始めたのでほんとに食育のことを特に考えるようになりました。

 

 

朝、食べるだけでも結構体調にかかわるんだなと思ったり

なっとうを食べるだけでも違うなとか、あの講演以来ほんとに

食べ物に興味を持ちはじめ、まったく関係ないけど肌に

良い食べ物は何だろうとか、髪をきれいにするにはどんな成分の物を

食べようとかちょくちょく思います。

 


宮成さんと手紙を交換してたくさん、

もっとお話ししたいなと思ったり、

一緒に料理を作ったり、おしえてもらいたいと思っています。

過去形ではなくて今、思っています。

 

 

この手紙を読んで何度も読んで、少しといわず

いっぱいいっぱい元気になってほしいです。

笑ってほしいと思っています。

 

 

私も今、少しずつ料理はまだほとんど出来ないですが、

まずはやっぱり片づけとかからがんばっています。

 

宮成さんもいっぱいしゃべって笑ってくださいね。 

H.Hさん

 

 

 

 

 

 

こんにちは!

この前は講演してくださってありがとうございました!!!

 

 

宮成さんが涙ながらに昔の事を語られていた時、

とてもジーンとしました。

クラスのみんなも教室に帰って

‘すごく感動した‘といっていました。

 

昔の事のようだったけれど、今また再発したと先生に聞いて、

すごくショックを受けました。

 

 

講演の時は、とても元気に見えたのに、

私達の知らないところですごく

宮成さんも大変だったんですね。

 

 

入院されているそうですが・・・

私は今まで病院に長期間いたことがありません。

 

 

病室のさみしさも知らなければ、

病院の嫌なところも全くわかりません。

 

 

でも、宮成さんは、そんな病院でずっと過ごされていて、

私はそれだけですごいと思います。

 

検査や透析などつらいことがあるのに、

また久商へきて講演をしたいといってくださる宮成さんは、

素晴らしいと思います!素直に尊敬します!

 

 

私には、こうやって手紙を書くことしかできないけれど、

また病気に勝って久商へ来てください!!

 

 

これから色々と大変なことがあると思いますが、

頑張って下さい!!病気にまけないでください!! 

N.Eさん

 

 

 

 

 

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1か月で13㎏体重が落ち

無事退院をして料理研究家として

また新たな道のスタートを切りだしたそうです。

 

 

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▲2008年1月1日 安心「奇跡のごはん」にて掲載。


撮影当時、30歳。浮腫みが取れてまたもや別人に。

 

 

1年半で顔もパンパンになって、あんなに1年半で

変わるもんなんだなと思いました。

 

 

そんな話を聞いて7年半かけて、無理だと言われていた

社会復帰を果たし、料理研究家になりレシピ本を出版し

夢を叶えて走り出した矢先に、仕事も夢もすべてを失うかもしれいない事態

なってつらい気持ちがいっぱいあったと思います。

 

 

自分がやっていきたいことを諦めずに色々な人に

食の大切さを伝えていきたい気持ちがいっぱいあると思いました。

 

 

また、宮成さんは「今食べているものが女性は7年後

男性は8年後の未来の自分の体を構成しているから

しっかりとした食事をとることが大切なんだよ」

と話してくれました。

 

 

自分の体験談をただ単に話すのではなく、その体験談から

学んだことを次の人にバトンを渡すように話してくれます。

 

 

宮成さんと私達が1か月間、過ごした日々の中で

 

「人生も夢も料理も一緒とよ。

お金をかけるか、

時間をかけるか、

手間をかけるか、

知恵をかけるか、

どれか1つをかけたらいいとよ。

今は知恵をいっぱいかけてね。

そしたら自分の可能性を切り開くことができるよ。」

 

と教えてくれました。

 

 

宮成さん自身、透析入院中、

情報発信し続けたことは

 

「手しか動かない」ではなく「手が動かせる」と

自分に今できることを諦めずにやり続けたことで

新しい道を切り開いたことに感動しました。

 

 

私は、これから先新しいことや難しいことに

立ちはだかるかもしれないが、1歩前に足を進めて

みたいと思います。

 

 

足を進めたことで何かがすぐに変わるとは限らないが

10年、20年後…いつかはわからないが未来の自分の力に

なっていくのではないかなと思いました。

 

 

今できる小さな1歩を踏み出してみませんか?

 

 

文:緒方 悠馬
画像編集:青木 咲耶

2016/09/09 料理研究家のお仕事&活動後記   宮成 なみ